最終便で降りた渋谷は昼間と変わらないぐらい人で溢れてた。
そんな時間にそこへ降り立つのは初めてだったわたしは人の熱気に呆気に取られた。
逃げるようにタクシーに乗り込み、行き交う人を眺めながら渋谷を後にした。
昔、スカイツリーに登った時に、「あのビルの窓ひとつ一つに人が何人も入っていて、そういうビルが何万とあるって、この世界は人生で溢れてるなぁ!」という感想を持った。
行き交う人々とこの時間まで灯りがついているビルをタクシーの窓越しに見ながらその時と同じ感慨深さを感じていた。
1,000×803mm
Acrylic on canvas
(2023)